木の命を守り、木を育む仕事です。
植物は生命を受けると自分の力で育つ場所、環境を選ぶことが出来ません。
「樹木医」とは、天然記念物のような巨樹・名木から街路樹や庭木などの身近な樹木まで、傷んだり病気になったりした樹木の診断と樹勢回復に携わる専門家のことをいいます。
樹木は人間の言葉では話しませんが、色んな方法で私たちに語りかけてくれています。
声にならない声に耳を傾け、植物、動物、自然環境、人間との架け橋になりたいと願っています。
樹木の生理生態や環境との関係について、専門的な知識と技術で、未来へ向けてかけがえのない樹木の命を守るのが私達の仕事です。
「樹木医」は年1回行われる資格制度により認定されます。
「樹木医」は1991年 林野庁の補助事業として始められ、1995年 農林水産大臣の認定を受け
2001年 行政改革により、自由で幅広い活動を目指し、(財)日本緑化センターの認定資格となりました。
「樹木医」の認定試験を受験するには7年以上の樹木保護・樹勢回復に関わる経験が必要です。
「樹木医」の名称は(財)日本緑化センターにおいて「商標登録」(登録番号 3293778)されており同センターの行う選抜試験に合格し茨城県つくば市で行われる2週間の研修を受講し、「樹木医」の認定を受けた者以外使用することは出来ません。
三楽では、街路樹をはじめ記念物や貴重な樹木の診断治療から、個人のお客様の思い出の樹木を診断治療しています。空洞や傷ついた所があって、どう処置したらわからない。
ご神木や地域の大事な樹木が弱ってきていて、自分たちの代で枯らすわけにはいかない。
活き活きとした樹木にして観光に役立てたい。緑を大事にして企業イメージを高めたい。
あるいは台風で大枝が折れるのではないかと心配している。大きくなりすぎてどう維持したらいいかわからない。そんな木を大切にする人たちのお役に立つよう診断して、対策を講じ処置をしております。
さらに、樹木医の視点からお庭のデザインの業務や、移植の判断やその後のお庭のバランス、デザイン性と機能性を大事にしたアドバイスをしております。
そして樹木の診断治療とともに環境学習イベントや樹木探訪などの企画も可能です。
三楽では、樹木医として緑を守る様々な可能性に挑戦して参ります。
平成3年
京都 16代佐野 藤右ェ門氏に師事、植藤造園にて修学院離宮庭園管理、桂離宮復元工事、バンクーバー新渡戸稲造記念庭園、都ホテル葵殿庭園などに携わる。
平成8年
帰郷し、株式会社 光仙に入社。 園芸、造園、ガーデン工事、生花、園芸資材の企画・販売・設計施工・経営に携わる。
平成19年
三楽を設立。個人邸、店舗の造園工事、植栽工事 設計施工・管理を中心に活動
平成20年
樹木医資格を取得(登録番号 第1706号)
樹木の健康相談から樹勢診断・治療を行います。
(営業エリア 長野県全域、関東、信越近県)
ご予算・ご希望により、現場と周辺環境・土壌の確認、調査
(\8000~+交通費)
1.日本樹木医会様式(試案)の13項目(状況により項目減)の調査を行う「詳細調査」。
2.現況に合わせて4~5項目程度に限定した調査を行う「簡易調査」。
上位調査方法からいずれかを選択していただきます。
なお、調査を行う前に調査費用の見積書を提出します。
※調査・診断の「費用」は、現場までの距離・調査内容などによって異なります。
1.概況調査、位置図、立地状況平面図、立地状況側面図、樹冠投影図、樹形側面スケッチ、樹形写真地上部衰退度判定票、各種被害調査表、被害部位等の細部写真、樹幹断面及び内部腐朽状況図、枝幹の腐朽状況側面スケッチ、土壌調査表(詳細調査/計13項目前後)
2.上記の調査項目から4~5項目を抜粋し、独自の調査表を作成する(簡易調査)
現場状況・形状・対象木の状態にもよりますが、外業(現場調査)2~5日/本、内業(調査データの精査・整理)4~10日程度です。
(詳細調査・簡易調査とも同じです)
※調査内容によって検査機関での検査料金がかかる場合がございます。
精査・整理したデータを文献、症例等との照合・比較検討を行い原因を究明・推測し「総合診断書」「処方箋」を作成し依頼者へ提出・説明。
(簡易調査報告書\20.000~)
総合診断に則った治療はお付き合いのある造園業者さまにご依頼していただくことも可能です。
お客様のご希望と調査の結果を踏まえ、治療・処置の計画を行います。
(人工、材料費、機械運搬損料、現場諸経費、薬剤費、交通費などのお見積りをいたします)
治療・処置に関する計画書とお見積り書にご承諾いただいてから、工事請負契約。対象樹木の治療・処置に着手
治療・処置に関する一連の作業終了後、ご確認。完了。
お支払いの時期や方法、内金の有無は、工事内容で異なります。
治療後3年間は対象木を目視等による経過観察を行います。治療木に異常が確認された場合、症状の悪化、想定外要因、診断の見落とし等について考察・調査を行い依頼者側へ報告し、対応策等を相談します。
外観診断は、主として樹木の外観を観察することにより診断を行うもので、簡易な道具を使用して行います。診断項目は、樹勢および樹形、骨格となる大枝およびその付け根、幹およびその分岐部、根元などの各部について樹木の活力、樹皮の枯死、腐朽、空洞、キノコの有無、病虫害の有無などを診断します。
カルテを作り、歴史的な背景やその他の環境とあわせて考察、総合判定をします。
精密診断とは、外観診断により樹幹内部に著しい腐朽が存在するか、あるいはその疑いがあるものについて、レジストグラフという機器により、その程度について診断を行うものです。この診断結果は、樹木診断カルテに記入します。
さらに土壌断面を作り、土と根の状態を調べます。根は、太さや量とその分布の状態を調べます。過去に切断された痕が無いか、盛土による障害はないか、根が腐っている箇所は無いか探します。 土を調べて、治療に必要な土壌改良の計画を立てます。
また必要な場合、原因と疑われる病原菌、土壌菌、腐朽菌の検体を専門機関で検査します。
内部の腐朽状況がわからず不安な木に対して、樹木の幹や枝の腐朽の状態をわかりやすいカラー画像で表示する診断です。
今後の治療方針や、街路樹の危険度の判定や、記念樹においては、腐朽の度合いから保護の対策強化につなげたり、様々な活用が可能です。
費用が高いため、天然記念物など重要度の高い樹木や公共の場所において危険度の高い診断に使用します。
樹木にとって土壌は根から養分水分を吸収する源です。
土壌が固結したり、養分が少なくなることで地上部に何らかの影響が必ず出て来ます。
土壌の物理性と科学性を樹木にとって良好な状態にできる限り改善します。
土の通気透水性を高める。土の入れ替え、盛土の除去、肥料分の追加、など行います。
樹勢の弱い樹木では適切な剪定により、樹木の負担をを軽減します。
通風・日照を確保することで樹木が良好な光合成が出来る環境を整えます。
また、枯れ枝などを除去することで、腐朽の拡大を防ぎます。
いったん樹木に腐朽菌が入ると進行を食い止めることは出来ません。
腐朽部の処置はアリの被害と重なることが多いので、木を傷つけないように除去します。その後殺菌乾燥を行います。
腐朽部や損傷部で発根した不定根を地面まで誘導することによって活力のある新しい根を確保し樹勢の回復を促すことが出来ます。
発生している虫や発現している病気に対する薬剤の散布を行います。
薬剤散布は対処療法であり根本的な解決策とはならないため樹形整枝や腐朽部処置治療、病害原因の除去をしてからの散布をおすすめします。
害虫・病気の種類によって最適なご提案をいたします。
排水性の確保、盛り土の除去、根元周りの保護養生などを行います。
力学的な補助が必要な場合支柱などを設置します。
三楽
長野県松本市村井町北1-9-41
TEL・FAX:0263-87-4046
Copyrightc2018 sanrakugarden Powered by touch